折尾駅を目指して、中国・九州2泊3日の旅


第3日その2
2009/09/12 折尾駅

折尾駅へは今年の4月、九州完乗を目指して筑豊本線の折尾−若松間を乗車した時に降りた。
日本初の立体交差駅という知識はあったが、乗り換えが7分しかなかったので、駅舎すら満足に見ていない。いつか又来ようとは思っていたが、今年10月以降に駅全体の高架化のため解体(場所は未定だか保存はされるらしい)される事を知り、急遽今回の旅を計画した。


東西に延びる鹿児島本線高架の下を、筑豊本線が南北に走っている。右から下へカーブしているは、鹿児島本線から筑豊本線への短絡線である。この短絡線上にも折尾駅がある。地元の人は本駅、新駅と呼んでいるようだ。

地図に東口とある場所が駅舎の正面になっている。


鹿児島本線のホーム。
大きな屋根を複雑に梁を組んで支えている。




地下駅と見紛う1階の壁やアーチ天井は煉瓦張りになっている。

1階の筑豊本線ホームから、若松方面を見る。
ガードの上が鹿児島本線になる。
赤かった煉瓦が蒸気機関車の吐く煤で裾の方まで黒ずんでいる。


職員用の理髪所がホームにあるのもこの駅が出来た時代を感じさせる。一般の人も利用できるらしいが、これももうすぐ消えて無くなる。
改札を出た待合所。高い天井を支える柱と円形ベンチはオリジナルのままで、駅の開業当初の面影を残している。



もう一つの折尾駅へ向かう。
立体交差を通過せず筑豊本線の直方・飯塚方面へ向かう短絡線上にある(地図Aマーク)。短絡線(鷹見口)のりばは、6番・7番ホームということになっている。



短絡線の踏切を渡ると、3連のアーチが現れる。
西日本鉄道の折尾−黒崎を結ぶ路線が2000年までこの上を走っていた。


駅前広場から鹿児島本線のガードを潜って、駅の北側へ出る。
若松行きの列車が発車を待っている。


こちら側にも入り口がある。殆ど北口だが、西口となっている。
西口から入って、筑豊本線2番ホームからは駅舎の裏側が見える。

再び鹿児島本線のホームへあがると、マニアらしき人が何人かカメラを抱えてスタンバイしている。
無くなろうとしているこのホームを撮ろうというのか?

しばらくして謎が解けた。
「はやぶさ」のヘッドマークをつけた列車が入線してきた。 はやぶさは今年3月で廃止になったが、以後何度か九州内だけでリバイバル運転をしている。 知らなかったかが、たまたま今日が運転日に当たっていたようだ。

九州内だけでは夜行運転は出来ない。せっかくの寝台車だがヒルネでの利用になる。それでも座席は埋まっていた。来月はいよいよ解体が始まる。これが最後の運転なのだろう。


この駅は売り子さんがホームで東築軒のかしわ弁当を売っている。 それも今月限りというから、弁当を買おうと思っていたが姿が見えない。

ホームの東築軒で天ぷらうどんの大盛りを食べた。 ここにもそぼろになったかしわが入っている。 うどんはゆで麺でなく、ちゃんと冷凍を解凍していた。 500円で、なかなか旨かった。


一階へ下りて、筑豊本線で直方に向かう。
この駅を鹿児島本線、短絡線で通過し、ここから若松面へは乗ったが、直方方面には乗っていない。厳密に言うと、短絡線と交差するまでの線路が未乗になっている。
短絡線からの発車列車を見送って、折尾駅発の桂川経由福岡行きに乗った。




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