ツーデーパスで東京近郊一挙完乗 7泊8日の旅




残ったのは緑の円内だけになった。関東圏、より一般的には東京近郊圏が大きなエリアとして残ってしまった。

「ローカル線をゆく第5巻、関東甲信越」の巻頭に宮脇さんが、
『鉄道旅行が好きで全国のローカル線を小マメに乗っている人でも、関東のローカル線となると意外に乗っていない。一生懸命に関東のローカル線に乗るのは、国鉄完乗、あるいは私鉄を含めての全線完乗を目指す人たちだけではないとさえ思う。その全線完乗を目指す人にしても、えてして関東は後回しになる。日本交通公社の石野さんの調査によると、国鉄全線完乗達成者達の「最後の一線」は関東が多い。

ちょっと考えると、北海道の盲腸線あたりが乗り残しの最後になりそうだが、そうではなくて、関東が断然多く、全体の四割ぐらいを占めている。最後の終着駅が日光、あるいは奥多摩、という人が案外に多いのである。北海道や九州は、ワイド周遊券を活用して一気に乗り潰すが、関東は、いつでも行ける所だと軽く扱っているうちに後回しになる、という事情もあるだろうが、関東のローカルが魅力に乏しいことのあらわれでもあろう。』
と書かれており、自身の最後の一線が足尾線であったこと、種村直樹氏も足尾線になりかけたが、それではイカンと計画を変更して盛線になったことを付け加えている。

確かに魅力が無い。その上
○ロングシートの通勤電車に延々と乗らなくてはならない。
○路線が錯綜しているから、頻繁に乗り換えねばならない。
○山手線はじめ、高崎線、根岸線と黒字線が多く、何時も混んでいる。
 等々の理由で、関東圏在住者でなくとも後回しになる。




これは「大回り」として最短区間の切符で乗り尽くせる「東京近郊区間」で、ブルーが既乗区間、赤は今回付け加える3セクや私鉄の区間である。
100キロを超えてていても「途中下車前途無効」の範囲である。この区間を乗り尽くさねばならない。考えだけでウンザリするが、最後のハードルである。

少ないように見えるのは、距離が正確に表されていない為で、乗り尽くすには6日間を要する。往き帰りにも乗っておきたい路線が幾つかあるので、都合8日間の旅になる。

さてどんな切符を使うかだが、一筆書きではとても収まらないし、ホリデー・チケットでは曜日が限られるしカバーエリアが足りない。青春18切符しか無いかと思っていたら、こんな切符があった。



JR東日本のツーデーパスの使用範囲だ。予定よりも広いエリアだし、新幹線にも特急券を買えば乗れる。青春18切符では運賃も払わなければならないのと大違いだ。その上、鹿島臨海鉄道、小湊鐵道、銚子電鉄等の他の私鉄がにも乗れる。オマケに「大人の休日倶楽部」会員なら一枚4000円、1日当たり2000円と青春18切符より安い。これを使わない手はない。3枚で予定エリアを乗り尽くせる。
四国の旅から帰って2週間しか経っていないが、期間限定の切符なのでとにかく出発することにする。


補足
ウィークデーも使えるツーデーパスは2010年春で販売終了になったようだ。現在は土日祝日限定のホリデーパスになっていて価格も上がっている。



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