ミニトリップ(4) 羽衣線、和歌山支線、和歌山線


2009/07/15 天王寺〜東羽衣・・羽衣−和歌山市〜天王寺〜大和高田

これまで毎月出かけていたけれど、秋まで暫し休憩することにした。

お盆を挟んで、昔の常識からすると最多客期に入る等々理由は色々あるけれど、なにせ昨年秋からのにわか鉄道ファンだから、「予習」するのに少々疲れた。
毎月出かけていると、出発する前に次の月の計画が出来上がっていなくてはならない。ブログも書いておかないと記憶が薄れてしまう。気楽に始めたつもりが、何かに追われているような気ぜわしさを感じるようになった。

とはいえ、何れは行かなくてはならない所だから、手近の路線を片付ける事にした。これなら計画であれこれ悩む事はない。

阿倍野再開発は着々と進んでいるようで、近鉄百貨店前の歩道橋から阿倍野ベルタまで視線を遮る物はない。大阪府知事のオワシマス高層マンションだけが、聳え立っている。

関空快速が環状線直通になって以来、端頭式のこのホームから出かける事が少なくなった。

10:04発の日根野行き快速は、のぞみの発車が遅れた為3分遅れで発車した。 今日は無計画、行き当たりばったりで、来た電車に乗る事にしている。

16分で鳳到着。10分後に東羽衣行き発車。
「○○行きワンマンカーです」というが料金箱なぞは置いてない。一駅しかない路線で、終点は有人駅である。これでも一路線走破に変わりない。 降車ホームと乗車ホームが別々となかなか奢っている。


高架がストンと切れているところは、阪神の西九条駅に似ている。
あちらは先が繋がってしまったが、ここが繋がる充てはない。

直ぐに南海電車の踏切で、線路沿いに左へ折れると直ぐに南海電車羽衣駅がある。

岸和田で、特急サザンに乗り継ぐ。後ろ4両は自由席だがロングシートだった。
尾崎を過ぎて暫くすると、みさき公園まで海岸線を走る。 遊具が強い日差しに輝いているが、子供の姿はない。

右手の丘の上に、和歌山大学工学部の建物が見え、やがて和歌山市内に入る。

和歌山市駅は南海電車の一大拠点で、豪華な駅である。しかしJRの駅が見あたらない。 JRの和歌山市−和歌山間は紀勢線だが、天王寺から来た電車は、この区間に入らずに和歌山から新宮方面へ抜けてしまう。実質的には支線になっている。


駅の地下で「和歌山ラーメン鰯寿しセット」を注文。鰯寿しは、ご飯のロールの上に酢で〆た鰯が乗っかっている。酢がよく効いていて美味かった。

駅員に聞いたところ、和歌山駅行きのJRは、南海和歌山市駅の2番ホームに発着するという。
JRは駅を持たないばかりか、南海の改札を通らないとホームに行けない。 3セクでも自前の改札を持っているというのに。 2番ホームにはJRの自動改札と切符販売機が置いてあるが、その横にスルーするゲートがある。なんのこっちゃヨウワカラン構造になっていた。

時間がないので、写真も撮らずに飛び乗った。
地上駅の和歌山市駅を出ると直ぐに、コンクリート造りの新しい高架線になる。けれども一駅だけの途中駅、紀和駅をでると直ぐに又地上に向かう。和歌山駅に入って後ろを振り向けば、古い古いローカル線にしか見えない。


この切符もおかしな切符で、JRの線路しか走らないのに、南海の切符になっている。

和歌山市駅から和歌山駅経由で天王寺まで行くと1110円だが、南海で新今宮まで行って天王寺へ行くと970円になる。JR線の影がうすいのも納得がいく。


和歌山駅では最も端っこの8番ホームに入線。ディーゼルでなく電車である事を確認した。
行先表示は「和歌山←→和歌山市」となっており、この一駅の区間を往復している。

ホームの反対側は和歌山線で、同型の電車が停まっていた。車両の事は知らないので何型か分からないけど、これが紀勢線や和歌山線の主力車両らしい。

更に端の9番線から、猫駅長で有名な和歌山電鐵が出ている。

かっては同じ南海の支線だったが、収支が悪く廃線の決定がなされた。 少し南に下った所を走っていた、有田鉄道や野上電鉄は既に廃線になっている。
ついでに乗ってみようと思っていたが、「いちご電車」とあるのを見て乗る気がしなくなった。 和歌山で、何でイチゴやねん。


天王寺へ戻ってきたが、未だ日は高い。5分の接続で高田行きの快速に飛び乗った。 今年初めに、大回り で桜井線−和歌山線を乗り継いだ時、和歌山線の王寺から高田までの間が未乗になっていた。
王寺をすぎると快速から各停になる。日本国中の何処と言っても通用するような、田園風景だった。


JR全線完乗率 62.74%



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