紀勢線廻りで北信越周遊、各駅停車日本縦断の旅


計画

紀勢本線で紀伊半島を一周し、豊橋から飯田線・大糸線の各停で日本を縦断して日本海へ抜ける。直江津、長野経由で新潟まで行き、北陸本線を支線を乗り潰しながら帰阪する。行程はメインループだけで1770kmになった。

豊橋−糸魚川間の駅の数を数えたら148あった。飯田線の小和田、田本、北陸本線の筒石の秘境駅も訪問する。その後、飯田線・越後線を走破して北陸本線に入る。この両線も私鉄上がりだから駅の数が多い。付近に只見線があるがこれは既に乗っているからローカル線シリーズはクリアー。
北陸本線では、氷見線、城端線、七尾線、越美北線の支線と、のと鉄道を走破する。私鉄だが金沢にある北陸鉄道り鶴来−加賀一宮間が来月廃線になるので乗りに行く。全行程7日間。

このサイトにアップする画像は上限が500KBになっているので、毎回掲載する地図の作成に苦労するが、遂に行動範囲が拡がりすぎて地名が読めなくなった。来月は更に拡がる。どうしょうか。

[切符の検討]
鉄道の日記念切符が使えるのでいろんなバリエーションが考えられる。

1)全て通常の切符。
松本−豊野間をショートカットして、大阪発大阪行きの片道切符にするのが最も距離低減の恩恵を受けられる(1630.6km)。松本-糸魚川-直江津-豊野の区間や他の支線は別途購入すると、JRだけで24270円

2)大阪−新潟の4日間だけ通常の切符で残り3日間は鉄道の日記念切符を使う。
13760+9180で22940円

3)紀勢本線は特急で回るので、初日の大阪−豊橋だけ通常の切符で残りは鉄道の日記念切符を使う。
8510+18360で26870円

4)このルートは直江津で初めて同じ駅に当たる。ここまでを通常の切符にすると、直江津以降は少し安いJR西日本版の鉄道の日記念切符が使える。

14600+9000で23600円

一番安い2)にしたが、新潟−直江津間をある意味ダブッて購入しても大して高くならないのは意外だった。1000kmを超えると距離低減の効果が大きい。

14区間に収まり今回も駅で即日発行できた。出来上がった切符を見ると他社線になる伊勢鉄道は津−河原田と2項目を使っており、15個の制限ギリギリだった。

今回の温泉スポットは湯田中温泉。ここには「よろづや」という温泉旅館があり、回遊式庭園がそのまま露天風呂になっている。以前から行って見たかったが、2人以上でないとダメだった。ところが「よろづやアネックス」という別館が出来て、ここなら1人で泊ってよろづやの風呂に入れる。

本来なら月曜日に既に出発している所、天気が悪そうなので明日からにしたら、今度は台風がやって来て更に延期に。 指定席券は既に一度変更しているから、今度はいったんキャンセルになる。前日も当日と同様3割の手数料がかかるとは知らなかった。アイタ。乗車券の方は長券で自動改札を通れないため、券面の使用開始日を手書きで変更してくれて、キャンセル料は要らなかった。


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第1日 
2009/10/11 新大阪〜新宮



眠い目をこすりながら新大阪駅にやって来た。 天王寺駅からの出発で差し支えないのに新大阪まで来たのは、新大阪−西九条間を通常とは違うルートで走りたかったから。

紀勢本線の特急の始発駅が天王寺から新大阪に変わった時、新大阪からは大阪駅を経由せずに貨物線を通り、西九条駅から環状線に入るというルートになった。営業距離的には大阪駅を通過する列車として扱われるから、ここを通ったからといって距離が伸びる訳ではない。又こんなイレギュラーな経路を走る列車も昨今では珍しく無くなって来ている。けれど時刻表の経路図を完乗のベースとしている私としては、JR時刻表に何故かここだけ載っている(JTBのには載っていない)このルートを外す訳にはいかない。


大きな地図で見る


淀川の鉄橋を渡ると東海道線が左に分かれていく。



広大な貨物 ヤードを走り抜け、福島駅では国道と平面交差して、環状線の高架に入っていく。


西九条駅では2つの島ホームに挟まれた桜島線の線路へ進入し、上り線と交差して下り線に入る。

元々のスケジュールではウィークデーにここを通過する筈であった。現役時代には人混みにもまれ指をくわえて通過を見送った特急に、今乗っているという感慨を味わいたかったが、三連休の中日ではホームは閑散としている。


この車両の窓の位置がおかしい。
たいていの特急は1つの窓に座席が2つ付いていて、後ろ側の席の方が視野が広い。それで指定席を買う時には列車の進行方向によって偶数か奇数かを区別して買っている。ところが、この車両では「良い」位置は乗ってみないと判らない。実際、窓際を買ったはずなのに大きな柱が邪魔をしている席が幾つもあった。最初からこんな設計はしないだろうから、古くなった車両を「お色直し」した時のものだろう。
すれ違う「スーパー」の付いた「くろしお」では窓が大きくなり、座席は「正常」な位置にあった。



出発して2時間半、白浜で殆どの客が降りてしまう。

ここまでで車掌が「雄大な太平洋が見えます」と2回アナウンスしたけれど、海が見えたのはその2カ所だけ。紀勢線は海岸沿いに走るげれども景色が良くなるのは周参見辺りからで、白浜まででは良さを知ることは出来ない。

串本駅を出ると直ぐに橋杭岩が車窓から見える


串本から新宮までこんな景色が続く。ロングシートだったら首が痛くなる。


湯川駅は、ホームの直ぐ向こうが海水浴場になっている。


新宮到着。
鳩ぽっぽの作詞者、東くめは新宮の出身。
歌碑の前で鳩がえさを貰っている。

次に乗り継ぐ列車まで1時間程待たねばならない。ここはJR西日本と東海の境で、両社とも接続は全く無視してダイヤを組んでいる。分割民営化の弊害が現れている。駅でボッとしていてもしょうがないので、新宮の街を散歩する。




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